神奈川県旅館ホテル生活衛生同業組合は20日、同県横浜市のホテルメルパルク横浜で組合設立60周年の記念式典を開いた。鈴木茂男理事長=写真=は組合の歴史を振り返るとともに、観光施策の推進や、民泊、人手不足など業界を取り巻く問題解決に向けた取り組みに今後も力を入れる考えを示した。
鈴木理事長は「生活衛生の向上という大きな目標のもと進んできたが、観光庁がスタートしたことにより旅館業界を取り巻く環境が『生活衛生』から『観光』にシフトしてきた感がある。神奈川県においてもこの時期、観光課が設置され、その色合いは鮮明になった」と指摘。
「今はインバウンドの増加に傾注しているが、東京オリンピック・パラリンピック後のリバウンドを懸念するところで、地に足のついた観光施策を実施する必要がある」と述べた。
また民泊や受動喫煙、災害などの危機管理、人手不足など、業界を取り巻く諸問題について「10年、20年先まで見据えた取り組みが必要」と述べた。